RELEASE

第59回日米学生会議 秋田フォーラムが開催されました。

平成19年8月、北東北初の開催地として、秋田が選ばれました。 最終日に開催した「秋田フォーラム」は、JASC史上最高規模の社会発信と評され、県内参加者からはとても有意義ですばらしい、多くの高校生にぜひ参加させたいなど、次回開催を望む声が多く寄せられております。

1.日米学生会議の概要
「世界の平和は太平洋の平和にあり、太平洋の平和は日米間の平和にある。 その一翼を学生も担うべきである」という理念の下、満州事変を契機に悪化していた日米関係を憂慮していた4人の日本人学生が太平洋を渡り、1934年日本初の国際学生交流プログラムである日米学生会議を創設。 以後、太平洋戦争勃発に伴う会議中止をはじめ、数々の困難を乗り越えながら、学生同士の率直な対話が相互理解を深め、平和の実現に貢献するという創設者の信念が継承され今日に至る。 毎年夏、日米の学生各36名が両国交互で開かれる約1ヶ月間の会議の間共同で合宿し、二国間および世界の諸問題について意見交換をすることで、相互理解と友情を醸成する場となっている。 宮澤喜一氏やヘンリー・キッシンジャーもかつて参加している。 そして、今回北東北初の開催地として秋田が選ばれた。

2.開催日程
7月26日~8月 2日 東京
8月 3日~8月 8日 秋田    
    3日 ホームステイ(能代市、藤里町、八峰町)    
    4日 白神山地散策(釣瓶落とし峠、十二湖など)    
    5日 分科会活動(国際教養大学)    
    6日     〃      /竿灯祭り見学    
    7日     〃    
    8日 秋田フォーラム開催
8月 9日~8月20日 広島・京都

3.秋田フォーラム
会議参加者と地域社会との交流を通じて、秋田の若者に国際関係への興味を抱いてもらう絶好の機会を提供できればと考え、当協会は本会議全体の主催団体である財団法人国際教育振興会と共に、秋田フォーラムを開催いたしました。 当日は、本会議参加者72名(日本36名・米国36名)のほか、大学生20名、高校生73名、一般約130名、 他関係者を含めると合計約320名の参加がありました。

<主な内容>
・基調講演「今日における日米のパートナーシップの重要性」
元国連事務次長 明石 康氏  
太平洋の平和を目的とした二国間関係から、世界の平和を目的とした関係へと変貌し、これからの可能性に向けて模索を続ける現在の日米関係について、ご自身の国連での体験を交えたご講演を頂きました。

・記念講演 「私と日米学生会議」  
ソニーコンピューターサイエンス研究所上級研究員 東京工業大学大学院 連携教授 茂木 健一郎  
NHK番組「プロフェッショナル」でパーソナリティを勤める傍ら、脳科学者として様々な分野で活躍される過密スケジュールの中、「日米学生会議のためなら」と無理を押してご出演くださり、ご自身が参加された日米学生会議の思い出と会議の意義について語ってくださりました。
茂木健一郎氏のブログ クオリア日記にも学生会議の話が載っています。

・学生交流 ~日米学生会議参加者と地元高校生との交流会~

・パネルディスカッション 「グローバルパートナーシップの探求と次代の創造」
パネリスト
元国連事務次長 明石 康
国際教養大学理事長・学長 中嶋 嶺雄
財団法人国際教育振興会理事長 東京学芸大学名誉教授 大井 孝
実行委員会 日本側副実行委員長 菅家 万里江
実行委員会 アメリカ側実行委員長 モーガン・シュワルツ
進行役
カリフォルニア大学アーバイン校 准教授 ジョナサン・M・ホール  
これからの日米のパートナーシップの可能性や、国際教養等の多岐にわたる分野が検討されました。

・レセプション
在札幌米国総領事館より、イアンT・ヒルマン領事にお越しいただきました。

最後になりましたが、ご協賛いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。